仕事をしながら、子どもを育てること。
大変なことをあげればキリがないですが、
日々を楽しむエッセンスを探していきたいなという思いから、
「夫婦(父&母)」という2人ユニットの、インタビューを始めることにしました。

 

第一回目は、Web企画・制作会社「MASKMAN Inc.」を経営する中西・新名ご夫妻です。
(MASKMAN Inc.:http://maskman.co.jp/

Web制作会社経営という多忙な毎日とはいえ、
双子の娘さん(5歳)との時間をできるだけ大事にするのが2人のモットー。
2人でどのように連携しながら、子育てをしているのか?仕事は?
その生き方から、しごと×こそだての醍醐味を探ります。

 

とにかく、毎日に対して大らかにいこう。

お二人で立ち上げた制作会社を「もう1人の子ども」と語るご夫婦。
仕事と子育ての楽しい両立のコツとして「大らかさ」が1つのキーワードのようです。

新名さん(以下「新」):
「たぶん他のお母さん方に比べたら、うちはすごい雑だと思います。
日常なんであまり思い出せないんですけど、朝ご飯とかも適当ですし。
パンとヨーグルトに、お茶のむ?ぐらいの。
実家がわりと雑だったので、それを引き継いでしまったというか(笑)。」

中西さん(以下「中」):
「これは常日頃から思ってるんですが、多少失敗したり手を抜いたりしたところで死なないですから。
あまり神経質にならずにやっていくのが大事なのかなと思ってます。」

IMG_4491-8

お二人とも関西出身ということもあってか、多少のことは目をつむる。笑いに転化。
子どもを叱る時も、「ちょっとした突っ込み」みたいな叱り方だとか。
親がいろんな事に神経質になりすぎないのが、
結果的にこどもの安心感にも繋がっているにも繋がっているのかな、と
お話を聞いていて感じられました。

 

中:「そもそも子どもを怒る理由がよく分からないんですよ(笑)
子どもと外で遊んでる時も、”遊んでもらってる”みたいな感覚。
小さな公園で遊んで、「お父さん楽しかったー!」なんて
心から言ってくれる時期なんて限られてるじゃないですか。
特に、異性の子どもなんて、ほっぺたつけてきたりとか 20 歳になったら出来ないぞと。」

新:「私はなかなか彼のようには思えないですけどね(笑)
別に怒りたくて怒ってるわけじゃないのに!でも言わなきゃいけない事はある。
父親がこういうノリなので、私損やなーって思う時もたまにあります。
ただ、どっちも厳しくなると子 供が逃げられなくなっちゃうので、
逃げ場があって、そこは良かったなって思います。」

中「もちろん怒るときは、僕も怒りますよ!
例えば、何でもお金で買えばみたいな話をされたら、”高いんだよ!100 円もするんだよー!”って。
ただ、悪事をするわけじゃないので、ちょっとしたワガママとかは、復唱してあげたり
共感してあげたりすることだけでも、意外と素直に聞いてくれるよなというのが実感している
ところなんです。」

 

”親のあそび”に子どもは興味しんしん!

 

そんなお2人、子どもとの遊び方についても、
子どもの楽しみと自分の時間をうまくミックスして楽しんでいる様子が印象的でした。

 

新:「今、パン作りにはまっていて。生地こねたり、週末にやってると和むんですよ。
それに対してこどもが興味津々で。なので週末は一緒にパン作りが最近の楽しみです。
手を 洗わずに触ろうとするから、そういうのは困るんですけどね(笑)
今、WEB上に簡単なレシピもあるので、誰でもすぐできますよ。
子育てって、毎日続くと単調になりがちだし、その中で自分の楽しみを見いだしたり、
それが子どもと一緒に楽しめたりするというのはいいですよね。」

 

子どもにとって、お父さんお母さんは大きな関心事。
親が楽しく何かをやっている姿ほど、
子どもの感性を刺激するものはないのかもしれません。

 

中:「僕は元々絵を描いたりするのは好きで、子どものリクエストで、
トレーシングペーパーを使って、なぞるように絵を描いてあげていたんです。
そうしたら最近、同じようなやり方で子どもが絵を描いたりするようになった。
最近、朝起きると何か作品ができていたりする。その完成度が高いんですよ。
純粋に驚かされますね。」

(写真は、娘さんの作品。右の写真は、なくしてしまったヘアアクセサリーの捜索届けだとか!
なくなったものを絵に描いて探してもらうという発想がユニークですよね。無事発見されて良かった!)

01 06

実は最近、会社の近くに住居を移転。
仕事の合間に帰宅をして晩ご飯を食べたり、家族との時間を増やしているようです。

頭でっかちに考えるのではなく、
出来る範囲でしごと×こそだてを楽しむ。

何事にも「こうあるべき」という情報に振り回されがちな子育てライフには、
とても大切なヒントがある気がします。

 

はたらくのは、自然なこと。子どもにも伝わっていると嬉しい。

元々、お二人とも自営業の家庭育ち。
この大らかさの背景には、
「父も母も、はたらくもの」ということが、
幼少期から自然に刷り込まれていることも関係しているかもしれません。

新「はたらくのは、単純に経済的な理由って言うのもあると思うんですけど、
自分の家が共働きで、その姿から仕事の大事さみたいなことを、自然に学んだんですよね。
一生懸命仕事ってやらなきゃいけないんだよって いうこと。
こどもにもそういう感じて欲しいと思ってます。

中「はたらいて子どもを産んで育てるってそんな特別なことじゃないよな、
純粋に思いますよね。昔から百姓とかって家業だったわけだし。
家族みんなで支え合ってはたらくのって、普通じゃないのかなって。」

お二人の話を聞いていると、はたらくママたちがぶつかりがちな、
はたらくことに対する自問自答や悲壮感はあまり感じられません。

もちろんお話を伺う中で、
乳幼児期に子どもの病気が重なって、みんなで泣きながら仕事をしたエピソード等、
罪悪感や葛藤を重ねられたこともあったようですが、
それを乗り越えたからこそ、はたらけることへの感謝がより強くなっているようです。

( 写真は、双子の娘さん。時々両親が携わっている仕事のデモンストレーションにも参加。
子どもならではの純粋な意見が、新鮮に聞こえるとのこと。)

04 07

 

その瞬間の自分の気持ちを大切に、未来を選んでいきたい。
そして、”器の広い社会”の担い手を目指す。

現在、マスクマンの裏方を一手に引き受けている新名さんですが、
将来的な働き方については、色んな方向性を検討されているようです。

新「元々デザイナーで、何かを作ったりするのは好きなので、また個人でやろうかなと思ったり。
でも当然彼との仕事もしていきたいし。今から頭でっかちになるんではなくて、
その瞬間の自分の気持ちや娘たちのことを考えて、決めていきたいなと思ってます。」

フレキシブルにできるのは、デザイナーという専門職だからこそともいえますが、
そもそも「もっと働き方って多様でいいんじゃない?」というのがご夫妻の思い。

 

新「出産して、社会復帰した時にはサラリーマンだったんですよね。
そこから会社がなくなっちゃって、フリーになったという
経緯があって今に至るんですけど、
なんかこれからもっと、女の人も働きやすい形って増えるといいなと思います。
フリーもそうだし、会社員でも家で働けたりとか。そういうバリエーションが増えるだけで、
楽しく働ける人がぐっと増える気がしますよね。
  

中:「なんか、もっとみんなで生きれるといいですよね。働き方ってことだけじゃなくて。
これから社会を担うのは子どもたちだし、色々見学できたり。
子どもの内から社会や会社を見る事っていいことだと思うし、大人がそれで気づかされることもある。
あ、うちはママデザイナーも大募集してますよ。
女性がいると職場の雰囲気変わりますし!」

————————————————

 

しごと×こそだてを、ごく自然のこととして暮らし、楽しんでいる中西ご夫妻。
お二人のお話を聞いていると、不思議と「まあ何とかなるさ!」という気持ちになります。

子どもに対しても、夫に対しても、自分自身に大しても寛容に、
そして自分たちだけでなく、社会に対しても寛容な気持ちで接する。
いまこの時代にとても大事なテーマになる気がします。